はじめに
エアコンの温度は26度。少し肌寒い部屋で、布団でぬくぬくするという大罪にハマっています。
どうも、おとーとです。
今回の作品は『甘えたい幼馴染は「なんでも言うコト聞く券」を持って、キスをしたいと迫ってくる』
私も小さい頃、肩たたき券を父にプレゼントした記憶があります。実際、〇〇券って小さな子供にとって、お金のかからない素晴らしいアイデアですよね。
今回のレビューは、
- 書籍概要
- あらすじ
- 個人的、主観的な感想
- この作品の魅力
- グッときたセリフ紹介
- web版と書籍版の違い
以下の内容でお届けします。では、さっそくレビューへ。
書籍概要
タイトル:甘えたい幼馴染は「なんでも言うコト聞く券」を持って、キスをしたいと迫ってくる
発売日:2022年9月16日
著者:朝陽 千早様
<補足情報>初書籍化作品。カクヨムで小説を多数投稿。
イラスト:シソ様
<補足情報>『最強の鑑定士って誰のこと?~満腹ごはんで異世界生活~』イラスト。『CUE!』キャラクターデザイン。
あらすじ
美人な幼馴染にキスを迫られ、デレまくりの青春に!?
アイドル級の美人幼馴染・日比谷沙由から恋人にして欲しいと迫られた。
出典:ファンタジア文庫/書籍情報https://fantasiabunko.jp/product/202209amaosa/322205000952.html
しかも手に握っていたのは昔彼女にあげた「なんでも言うコト聞く券」。
どんなお願いも叶えると約束したけど、そもそも俺はお前のことが好きで……実は両思いだった俺たちは付き合うことに!
そして恋人になったから発生するカップルイベントの数々。
「はい、あーん」、「手、握ってくれないんですか?」
彼女から券をチラつかされ……もといおねだりされたら行動で示す。
相合い傘やショッピングデートをしたり、果てにはキス、それ以上だってーー!?
ヘタレ脱却のシチュエーションラブコメ!
個人的、主観的な感想
両片思いだった幼馴染二人が付き合い始めるところから始まるラブコメ。恥ずかしくて普段ならできないことを、「なんでも言うコト聞く券」の力を借りて実行していく。奥手な二人のジレジレな恋愛模様を楽しむことができました。
けれど正直、物足りなかったです。「なんでも言うコト聞く券」というアクセントは、私にとって懐かしさを感じる良いアイテムでしたが、全体的にストーリーに厚みが無くて残念な感じになっていました。
「なんでも言うコト聞く券」を使うシチュエーションに持っていくためだと思うんですが、彼女のお願いのほとんどを最初は断る主人公に、モヤッとする場面が多々あった。
Web版がカクヨムに投稿されているので、まずはそれを読むのもアリ。気に入った人は、書籍は書き下ろしが多くてイラストもあるので、購入をお勧めします。
記事の最後にカクヨムへのリンクを張っておきますので、そちらから飛ぶと楽ですよ!
この作品の魅力
王道ラブコメストーリー
幼馴染の彼女、ツンデレな妹、ただの友達と言い張る女同級生など、いろんな属性の少女が登場します。主人公は幼馴染以外の子とも仲がいいですが、正妻はただ一人。イチャラブするのは幼馴染の彼女だけ。
王道は、最近ではテンプレと呼ばれ、悪い印象があるかもしれませんが、テンプレと言われるほどに使い続けられてきた設定は、安定の面白さとドキドキを楽しめます。
一足跳びにドキドキシチュエーションに!?
主人公はヘタレです。そんな彼でも、「なんでも言うコト聞く券」を使われたら逆らうことはできません。告白も同棲もデートも、全ては彼女の言うがまま!
どこにでもいる平凡な高校生を自称しているくせに、明らかに女慣れしてるエロゲ主人公みたいな奴っていますよね?ああいうタイプの主人公って、私にとっては共感し辛いんですが、その点この作品は安心です。本当にヘタレですから!
積極的に迫ってくる彼女の可愛さを存分に楽しんでください。
……ハッ!私の女性経験がバレた!?
グッときたセリフ紹介
日常ラブコメで、グッときたセリフって本当に無い。なので「あ、この子好きかも……」って思っちゃったセリフにしました。
紹介させていただくのは、同級生・和泉梨央奈(いずみりおな)のセリフ。
「涼太は言葉が足りない。嘘の内容は知らないけど、悪気がないならちゃんと話せばいい」
「それで解決しないなら、そのときはわたしが別の方法を考えてあげる」
出典:甘えたい幼馴染は「なんでも言うコト聞く券」を持って、キスをしたいと迫ってくる
悩みの相談に乗ってくれる友達というのは、大切にしないといけませんね。私は大人になってから気付きました。
涼太が抱える悩みとは?吐いてしまった嘘の内容とは?気になる方は、ご自分の目でご確認ください。
さいごに
決して高評価ではないレビューというのは難しいですね。作品を貶めたいわけではなく、魅力も伝えたいんですが、自分が感じたことを言わずに、良い所だけ言葉にするのも不誠実な感じがして。その塩梅が、まだわからないです。これから経験積んでいきます!
では、また今度。
甘えたい幼馴染は「なんでも言うコト聞く券」を持って、キスをしたいと迫ってくるカクヨム版へのリンク→https://kakuyomu.jp/works/1177354054897649731
試し読みやPVなどの公開されている情報と、私の個人的な感想で構成されているので、ネタバレの心配はありません。安心してお読みください。