ラノベレビュー

お薬、出します! 追放された薬師の少女は、極めたポーションで辺境の薬屋から成り上がる|流れ着いた村で出会ったのは最高の仲間たち

はじめに

今日の午後、台風が直撃します。皆さんの無事を祈っております。

どうも、おとーとです。

今回の作品は『お薬、出します! 追放された薬師の少女は、極めたポーションで辺境の薬屋から成り上がる

追放、辺境、成り上がる。ここらのワードから分かることは一つ。そう、なろう系です。光るモノを持っているか否か、期待しながら購入しました。

今回のレビューは、

  • 書籍概要
  • あらすじ
  • 個人的、主観的な感想
  • この作品の魅力
  • グッときたセリフ紹介
  • web版と書籍版の違い

以上の内容でお届けします。では、さっそくレビューへ。

書籍概要

タイトル:お薬、出します! 追放された薬師の少女は、極めたポーションで辺境の薬屋から成り上がる(以下『お薬、出します!』)

発売日:2022年9月16日

著者:ラチム

 <補足情報>【小説家になろう】で多数の作品を投稿。『お薬、出します!』以外に2作品書籍化。

イラスト:朝日川 日和

 <補足情報>書籍・ゲーム・グッズ・キャラクターデザインなど、様々な分野でイラストレーターとして活躍。

あらすじ

少女が極めし薬学は、魔法をも凌駕しどんな人々をも癒やしていく……!?

魔法全盛の世において時代遅れとされた薬師の少女・メディ。しかし彼女の調合する薬は回復魔法さえ凌駕する代物だった。彼女の力で救われた訳アリの仲間たちと共に、少女は辺境の薬屋から人々を癒やし成り上がる!!

出典:ファンタジア文庫/書籍情報https://fantasiabunko.jp/product/202209okusuri/322204000982.html

個人的、主観的な感想

光るモノ、バリバリ持ってました!

働いていた治療院を追い出された主人公・メディは、流れ着いた村で薬師として働くことに。そこで、様々な事情を抱えた少女たちと出会い、薬の凄さや彼女の人柄に惹かれて仲間になっていく、といったお話です。

薬という分野において主人公最強なメディですが、根っからの良い子で、薬キチだったり人を助けるのが大好きな性格が魅力的で、鼻につくことは無かったです。むしろ可愛いビジュアルも相まって、思わず応援したくなる。

メディに救われた少女たちも、ただ薬で治してハイ終わりではなく、彼女らの背景や精神的な成長まで描かれていたので、とても生き生きとしていた。ここが量産型なろう作品にならなかったポイントかな?と私は思いました。

この作品の魅力

整ったストーリー構成

全体が綺麗に起承転結でまとまっていて、「治療院を追放されたメディが、辺境で仲間と出会い成長して、ある出来事をきっかけに、かつての治療院での問題に決着をつける」というのが大まかなストーリーになっています。とても分かりやすいストーリー展開でストレスなく読むことができます。

さらに途中途中に、新しいキャラクターの登場から、治療して、仲良くなるまでの短い起承転結も複数入っています。それでいて無理に繋いでいる印象は受けなかったです。この点は話数が多いネット小説形式の強みかもしれませんね。

舞台装置ではない濃いキャラクター

主人公最強もので頻繁に見かけるのが、無造作な引き立て役の登場。例えば、主人公の強さを見せつけるために、肩書だけ強いモブを出して「ウワーッ!ヤラレター!」ってさせて即退場、みたいな。

『お薬、出します!』でも、治療を必要とする人物がいて、メディの才能でパパっと救っちゃうんですが、そのあとの描写が丁寧でした。治療が終わったあとの、精神的な変化。それに伴ってメディに抱く思い等。救うだけで終わらない、むしろそこからキャラクターの良さを出し始める。

”生きた”キャラクターとは、まさにこのことです。

メディの正体の謎

どんな理不尽も薬で一発解決しちゃうメディですが、果たして彼女は何者なのでしょうか?回復魔法での治療が推進されている時代に、一線を画す能力を有す彼女。メディの師匠は父親です。しかし、故郷の村はただの田舎のようですし……。

メディの才能の秘密は?彼女の父親はいったい何者なのか?

仲間たちも気になっているようです。

グッときたセリフ紹介

こんなにも序盤のセリフを、しかも女の子じゃなくておっさんのセリフを紹介する日が来るなんて!

紹介させていただくのは、メディの記憶の中の父親のセリフ。

メディ、誰かを助けることに快感を覚えたら一人前だ。

俺達はどこまでいっても人間だ。嫌なことはやれねぇからな。

だったら人間らしく快感を覚えりゃいいんだ。

出典:お薬、出します! 追放された薬師の少女は、極めたポーションで辺境の薬屋から成り上がる

ハッとさせられる言葉でした。

勝負事では、「面白がってやるのは相手に失礼、真剣にやれ!」といった風潮がたまにありますが、それを真っ向から否定する良い言葉ですよね。

メディの父親の含蓄あるセリフは作中に沢山登場します。他にも知りたいという方は、書籍を購入するか、web版で確認をしてください。

web版と書籍版の違い

話の大筋に変化はありません。ただ、一部変更している部分があるのでweb版を読んている人は気になるかも?

あと、書籍はweb版の第一部(1話~57話)の話になります。現在(2022年9月20日)、第二部の94話まで更新されているので、続きが読みたい方は【小説家になろう】で読むことができます。記事の最後にリンクを張っているので、そこから飛べます。

さいごに

レビューブログ始めたてということもあって連続更新しまくってますが、案外長続きしてて自分にビックリしてます。三日でやめるのが得意技だったのに。少なくとも9月発売の作品が終わるまでは、まだまだ続けていきます!

では、また今度。

お薬、出します!  追放された薬師の少女は、極めたポーションで辺境の薬屋から成り上がる【Web版】リンク→https://ncode.syosetu.com/n3510hk/


ABOUT ME
おとーと
いろんなブログを試行錯誤しているが、今はラノベレビューに焦点を当てている。
おとーとのラノベレビュー

試し読みやPVなどの公開されている情報と、私の個人的な感想で構成されているので、ネタバレの心配はありません。安心してお読みください。