第28回電撃小説大賞、銀賞受賞作『ミミクリー・ガールズ』
どうも、おとーとです。
今回レビューするのは、この作品『ミミクリー・ガールズ』。第28回電撃小説大賞、銀賞受賞作なのでご存じの方も多いと思います。
銃を持った可愛いロリっ子が、窓ガラスを割って突入してくるイラスト。かわいいお顔と大胆なアクションのギャップにグッとくる表紙となっています。私は表紙を一目見て「あ、買お」となりました。
では、さっそくレビューへ。
あらすじ
時は2041年。人口素体技術、通称<ミミック>が開発された世界。それは、脳と脊髄さえ無事であれば人工細胞でできた素体に着替えることで、どんな怪我を負おうと24時間以内に五体満足な体へと戻れる、という凄まじい技術である。
特殊部隊員クリスは、とある作戦行動中に重傷を負ったため、素体の変更手術を行った。術後、目を覚ましたクリスが自分の姿を確認するために鏡を見ると、そこに映っていたのは十歳前後の金髪金眼の少女だった!?
少女の体となった30代のおっさんが与えられた任務は大統領の娘の護衛。
敵は謎の国際犯罪組織バル・ベルデ。対するは少女姿の特殊部隊員4人。
力を合わせて、大統領の娘を守り通せ!
可愛いは正義!ガンアクションも汚い言葉遣いも美少女なら問題なし!!
この作品の一番のGOODポイントは、内面と外面のギャップです。
中身がおっさん?関係ありません!容姿が可愛ければ問題なし。よくあるガンアクション?いやいや、美少女部隊が銃撃戦とか、ギャップでハートが撃ち抜かれますよ!言葉遣いはおっさんのままじゃないかって?それがいいんじゃないですか!下っ足らずな口調で「ふぁっく」とか「イエス、サー!」とか言ってるんですよ!?ご褒美です!
どんな状況でも、それが美少女姿のおっさんであることを念頭に置いておけば、ずっと楽しく読むことができました。TSモノが好きなら、ぜひとも読んでほしいです。
本当の自分とは誰なのか?何が自分を自分足らしめるのか?
可愛い女の子のガンアクションコメディ、というのが『ミミクリー・ガールズ』のメイントピックとなっていますが、アイデンティティとは何か?、というサブトピックがあります。
ミミックによって顔や人種、性別まで変えることもある特殊部隊員。彼らは素体を変えるたびに「自分」というものを見失うことがあります。自分を自分と定義するのは、果たして何なのか。皆さんはすぐに答えを出せますか?
この本には、一つの答えが載っています。
ラストには衝撃の展開も!?
詳しいことは何も言いません!てか、言えないです!
あの衝撃は、ぜひとも実際に読んで皆さんにも味わってほしい!そう、強く思います。
どんな人におすすめ?
公式サイトの紹介文でもわかりますが、『ミミクリー・ガールズ』は基本コメディです。重厚な銃撃戦や敵の卑劣な策略などは無く、スラスラと読めます。
登場人物はしっかりとした芯を持っている人物が多く、ウジウジ話し合うシーンはほぼ無くて、痛快なストーリーとなっています。
なので、
- 主人公がウジウジ悩んでるシーンが嫌いな人
- 痛快なアクションコメディが読みたい人
といった人なら、安心して楽しく読んでいただけるかと思います。
それと忘れてはいけないのが
- TSモノが大好物の人!!
はい、読みましょう。
最後に
今回は『ミミクリー・ガールズ』をレビューさせていただきました。
初のブックレビューだったので拙い部分が多かったかもしれませんが、少しでも魅力が伝わっていれば嬉しいです。これからも、読んだラノベはできる限りレビューを書こうと思っているので、新しいラノベを買おうと思った際には、当ブログを覗きに来てくれたら嬉しいです!
では最後に、『ミミクリー・ガールズ』で一番好きなセリフを紹介して終わりにしたいと思います。
可愛いは正義……。そう、可愛いは正義だ。当たり前な事だ。小さな女の子を害する奴は悪だ。その悪の前に立つのが俺だ!
出典:ミミクリーガールズ
では、また今度。
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試し読みやPVなどの公開されている情報と、私の個人的な感想で構成されているので、ネタバレの心配はありません。安心してお読みください。