はじめに
どうも、おとーとです。
今回語る作品は『恋は暗黒。』
一目でわかる「あ、BUNBUNさん!」のイラスト。命の残機、暗殺者などオタクの心くすぐる設定。そりゃあ買いますよね。
今回のレビューは、
- 書籍概要
- あらすじ
- 個人的、主観的な感想
- この作品の魅力
- グッときたセリフ紹介
といった内容でお届けします。では、さっそくレビューへ。
書籍概要
タイトル:恋は暗黒。
発売日:2022年8月25日
著者:十文字 青様
<補足情報>代表作は『薔薇のマリア』『灰と幻想のグリムガル』など。
イラスト:BUNBUN様
<補足情報>代表作は『ソードアート・オンライン』『薔薇のマリア』『勇者である』シリーズなど。
あらすじ
普通の高校生になりたい少年・高良縊想星。しかし彼の仕事は、普通とは程遠い暗殺者。
仕事を隠して学校に通っている想星は、同じクラスの美少女・白森明日美に告白されて付き合うことになる。しかし放課後や休日は仕事があるために時間が取れず、二人の関係は上手くいっているとは言えなかった。
そんなある日、想星は仕事中に不気味なクラスメイト・羊本くちなを目撃する。とあるアクシデントを経て、彼女の素性を怪しむようになり――。
少年は、今日も誰かを殺して命の残機を増やしていく。
個人的、主観的な感想
恋は暗黒。そのタイトル通り、読み終わった時に仄暗い、けれど温かな感情でいっぱいになりました。
想星の一人称視点なので、心の中の声が()←小括弧で書かれています。声に出しているセリフよりも圧倒的に心の声が多くて、その内容が、なんというか、すごく普通なんですよね。読んでて、彼は普通の少年なんだと分かってしまう。
で、彼は普通の子なので暗殺者の仕事を好きじゃないんです。でも、一巻の最後には少し考え方が変わってて、その心情の変移の仕方も普通の少年っぽくて、とても応援したくなります。
ヒロインは二人いて、それぞれ全く違うキャラでそれぞれの可愛いさがあります。少し白森さんの扱い方が私は気になりましたが、二巻の制作が決定しているので、次の活躍に期待したいと思います。
この作品の魅力
オタク心をくすぐる設定
舞台は現代社会。主人公は学生だけど裏の顔は暗殺者。殺した数だけ命の残機が増える。同級生は同業者。触れただけで命を奪う。
最高かよ。この手の設定が嫌いな奴おりゅ?私は大好物です。
ここに、本当に普通な女の子である白森さんが関わることで、普通との対比によって、彼の普通じゃ無さがより際立っていたように感じた。
日常と非日常のどちらも楽しめます。
二人のヒロイン、それぞれの可愛さ
おそらく『恋は暗黒。』のヒロインは、白森さんと羊本さんの二人です。そして二人は全然違う魅力があります。
白森さんはまさに普通の女の子。仕草、SNSのやり取り、言動、動作、どれをとっても可愛いの具現化。違う惑星の生き物のようなカワイイの権化。彼女と話している時の想星は普通の男の子になれるのもポイント高い。
羊本さんは、序盤こそ白森さんにその座を譲っていますが、僅かなやり取りから滲み出る人間らしさや、鼻を鳴らすような不器用な笑い方に徐々に惹かれていきます。そして最後にドーン!と可愛さが爆発して優勝!!
言葉が怪しくなってますが、とにかくヒロインが可愛いってことです。あと、想星の姉が登場しているんですが、一巻では彼女の詳しい情報は全く無かったので、二巻以降で出てくるとしたら、さらにヒロインが増えることになります。
これは期待が高まりますね!
想星の仕事に対する思いの変化
公式サイトのあらすじや試し読み、PV、挿絵なんかを見て気付いた方はいらっしゃるでしょうか?
想星は普通の高校生になりたかった。けど好きで選んだわけではない仕事をしないといけない。と書かれています。
しかし、君の手を握るために、もっと殺さないと。とも書かれているんです。
つまり、一巻の作中で心境が大きく変化したということです。
普通を目指していた少年が、最近まで関わりがなかった一人の少女のために、もっと殺したいと思うようになる。そう思うようになるまでにどんなストーリーがあったのか、気になりませんか?
二人の関係をぜひともご覧になってほしいです。
グッときたセリフ紹介
そろそろ恒例のコーナーと言ってもいいですか?(3回目)グッときたセリフ紹介のコーナー。
今作はちょっと悩みました。ぶっちゃけ、かっこいいセリフがあんまりなかったんですよね。ほら、想星って普通の少年ですから。カッコよくキメるようなこと言わないんですよ。
というわけで、悩んだ結果選んだのは、高良縊想星くんの心の声から。
いくら死んでもいいように、もっと殺さないと……
出典:恋は暗黒。
レビューの途中で似たようなものを紹介してしまったんですが、やはりコレでしょう。殺しを好かなかった少年が、一人の少女のために人をいっぱい殺したいと自然に思ってしまう。
こんなのクソデカ感情が爆発するに決まっているじゃないですか!!!
この私の感情をぜひとも共感してほしい。ぜひ、『恋は暗黒。』読んでください。
最後に
『恋は暗黒。』レビューさせていただきました。
これは自論ですが、『恋は暗黒。』一巻は一巻丸ごとが、この作品の導入となっている。そんな風に感じました。二巻の発売を心から楽しみにして待ってます!
『恋は暗黒。』は、MF文庫さんもかなり力を入れているらしく、公式twitterが稼働していて、PVや短編小説の公開をされているので、楽しめる要素がたくさんあります。購入するか悩んでいる方は、一般公開されているそれらを見てから決めても良いかもしれません。下にリンクを張っておくので、興味がある方はクリックをどうぞ。
では、また今度。
試し読みやPVなどの公開されている情報と、私の個人的な感想で構成されているので、ネタバレの心配はありません。安心してお読みください。